ダメケル

三十代フリーターの日記

怒り

一時期、豊田真由子の怒声がテレビでしつこく繰り返されてた。あれ本当に不快だったよ。面白いというよりもただ気分が悪かった。
 
あんなのが近くにいたら最悪だけど、少しうらやましい部分もある。他人に全力で感情をぶつけてストレス発散をしてるんだろう。僕はそういうことができない。そもそも感情のままに動くってことが出来なくて、いつも俯瞰で見ている自分がいる。
 
まぁ、怒ってもトラブルにしかならないので、感情に流されないのが良いんだけど、やはり人間なのでそうもいかない。僕はチビで顔も大人しそうだから舐められやすい。だから余計に腹が立つし、過剰に反応してしまうことがある。些細なことでも引っかかりやすい。
 
もともとイライラしやすい性格ってのもある。これはたぶん遺伝。母親もすぐにイライラして僕によく当たってた。殴られたりもしたよ。だから自分は人に当たるのは良くないって心の底からわかってるんだけど、じゃあイライラはどこで発散すればいいのかと袋小路に入ってしまう。
 
深呼吸とか身体に意識を向けてみるみたいな怒りを沈めるテクニックっていうのも結局のところは焼け石に水な気がする。
 
というか怒るべき場面っていうのはあって、タイミングよく正しく怒ることは自衛にも繋がってくる。怒鳴り散らすとか暴力は論外だけど、しっかりと不快であるという感情は伝えたほうが良い。そこでうまくできないと後々そのことを思い返して、あのときああ言えば良かったとウンザリするようなループ地獄に入っていく。
 
でも、怒るのって慣れてないと難しいんだよね。感情が爆発しすぎて言葉が詰まるし動きもおかしくなる。ヤクザのルポタージュとか読んでいて知ったんだけど、あの人たちはクソブチ切れて怒鳴り散らして暴力振りまくってるのに、一瞬で普通に戻ることが出来るらしい。彼らにとって怒りは日常であり、仕事の技術なんだろうね。
 
一回そんな風にブチ切れてみたいね。最悪だってのはわかってるけど思うがままに感情を振り回したいよ。たまに変に溜め込んで頭おかしくなってとんでもないことをしでかすかもしれないと思って自分が怖くなるよ。もう人生積んでるから自暴自棄になりやすいもんね。