ダメケル

三十代フリーターの日記

最近の生活

鳥の鳴き声で目が覚めた。コー、コーと南国の派手な色をしたデカイ鳥のような声が聞こえてくる。ここは日本じゃないかと思ってカーテンを開けると、中年の太ったおばさんが手を広げて叫んでいた。十年以上この町に住んでいるが初めて見る光景であった。おばさんはしばらく彷徨いて、どこかへ行ってしまった。

 

嫌な体験というのは誰でもある。仕事先で理不尽に怒られたり、電車の列を抜かされたり、肩がぶつかったりと。インターネットにはそういう理不尽なことが山のように流れている。ごていねいに動画や漫画でまとめられている。ついついそういのを見ては嫌な気持ちになってしまう。まるで自分がそういう目にあったかのように錯覚してしまう。じゃあ見なければいいんだけど、暇だから見てしまうし、そういうのを刺激として欲している自分がいる。四六時中そんなのばかり見ていると世の中は悪意だらけじゃないかと思うのだ。

 

代わり映えしない毎日に飽き飽きして電車に乗った。一度も降りたことのない駅で降りて、見知らぬ街を歩こうと思った。平日の昼間の車内はガラガラである。車窓から風景を眺めていると、小さな鳥の集団が曲芸飛行を見せてくれた。三十分ほど電車に揺られ、目的の駅で降りる。無職が真っ昼間に歩いていて警察に職務質問されないだろうかと一瞬不安になったが、警察どころか人も見かけない。ただ黙々と歩く。古びた看板や荒れ果てた家が多い。これから自分はどうなるだろうという気持ちが頭をちらつきながらも、珍しい風景がゆっくりと流れていく。何か新しい発見があったわけではない。しかし、家で煮詰まっているよりかは幾分マシだと思った。結局一駅歩いて、電車に乗って帰った。家についたとき、ああやっぱり自分の部屋はいいなと感じた。

 

今週観たもの、読んだもの

少林寺拳法

少林寺拳法

 

窒息しそうなくらい男臭い映画。千葉真一が強すぎて、ジェイソンとかそういう類いの化物に見えてくる。強引な展開と顔キメアングルの応酬がたまらんかった。あと何気にグロ描写もすごい。

 

 

山口組外伝 九州進攻作戦

山口組外伝 九州進攻作戦

 

昭和任侠モノが好きなんだけど、劇中に組織や人がたくさん出来すぎて追いきれない。どことどこが味方で、どことどこが喧嘩しているのか混乱してくる。

 

 

低評価のレビューが多かったので期待はしてなかったけど、そこまで悪くはなかった。たしかにちょっと盛り上がりにかける感じはある。でもなんかそこそこ見れてしまうし、最後は切ない。

 

 

寝てもとれない疲れをとる本

寝てもとれない疲れをとる本

 

疲れについて東洋医学の視点からまとめられた本。人間のタイプを4つに分類して、それぞれの疲労や回復が紹介されている。あるタイプの人には元気になる方法も違うタイプの人には逆効果になることがあるらしい。現代社会にはたくさんの健康情報が溢れているが、大事なのは個人に合ったやり方を見つけること。そのためには自分の感覚を見定めて、心地よく感じることを探す必要がある。