ダメケル

三十代フリーターの日記

最近の生活

 寒さのせいで心身を崩しがちだ。睡眠が乱れたり、胃腸が悪くなったり、メンタルが不安定になったりとロクなことがない。僕は調子が悪くなると音にすごく敏感になり、イライラしてしまう。普段は気にしない車や人の声がやけに耳につくようになったら、ストレスが溜まってるんだなと思うようにしている。

 

 数年前に卓上の加湿器を買ったんだけど、まったく使わなかったのでリサイクルショップに持ち込んだ。3000円くらいしたけど、買取は100円だった。メルカリとか使えばもっと高く売れるかなと思ったが、送料や手間を考えると、やはり同じくらいだろう。

 乾燥が気になったから買ったのに、この加湿器は完全にムダな買い物だった。ニートには手痛い出費だ。極力モノを買わないようにしているので、買い物が下手になっているに違いない。

 

 ポイ活で「アプリをダンロードしたら○○ポイント」「無料登録で○○ポイント」みたいなことをやっている。全部合わせても1000円いかないくらいの少額だけど、コツコツとやっている。ちなみに「ゲームをクリアしたら」系の案件はエライ時間を食うので、やっていない。

 

 もうすぐ今年も終わると思うとあっという間だった。

働くことの人類学

 働くことをテーマに文化人類学者の対談がまとめられている。もともとはポッドキャストで始まった企画が書籍化されたもの。最近、発売された phaさんの「人生の土台となる読書」で紹介されており、Kindle Unlimitedに入っていたので読んでみた(テキストではなく画像形式?だったので電子書籍だと読みにくい)  

 

 

 様々なエリアで研究する文化人類学者の話が勉強になった。狩猟民族だからといって男が狩り、女は家事というわけではない。ある遊牧民たちは相手の人格や権利を臓器の胃として考える。命令されて働くことを極端に嫌う民族などなど。  

 トリビア的なトピックだけではなく、なぜそういう働き方になったのか、なぜそういう文化なのかと考察していくところが本書の最大の読みどころだと思う。

 日本のように連続性のある社会で育まれた文化と難民となった民族の社会での文化は当然ながら変わってくる。当たり前の話なんだけど、これまで意識したこともなかった視点だった。  

 本の中に出てくる民族はどれも風習や考え方もバラバラだ。しかし、共通している点もある。それは国・政府が彼らを定住させたり、一箇所で労働させる風に変えようとしているのだ。ただ、あまり上手くいってないのも含めて同じなのが興味深い。

 日本のことを考えると、明治時代にガラリと社会が変わったわけだけど、大衆レベルではスンナリと受け入れたんだろうかな。逆に言うと、スンナリと受け入れたからこそ近代化が成功したのかもしれない。

 学生の頃に文化人類学の講義を取っていたけど、改めて触れてみるとこんなに面白かったのかと驚いた。研究対象にアプローチしていく方法や観察者としての主観と客観のバランスなど、人間の営みだからこそ割り切れないものがある中で、一つの形にどう収めていくべきなのかが大変だろうなと思った。

 なによりある文化や風習に対してまず観察することが大事だなと感じた。

最近の生活

 お腹の調子がだんだんと回復してきた。まだ完全じゃないけど、だいぶマシになった。ひどいときはおへその辺りがドクドクと痙攣して、何か破裂したんじゃないかと焦った。結局、何にもなかったので良かった。自律神経が乱れるとそういう症状が出るらしい。身体は不調だが、夜はわりと寝れてるし、メンタルの方も安定している感はある。まぁ、またここから崩れていくと思うんだけど。

 

 山田風太郎の本をいくつか読んだ。元々、名前だけは知っており、なんか忍者の小説を書いた人でしょくらいの認識しかなかった。

 戦時中の日記。当時の山田は二十歳そこそこに医学生だった。空襲の描写がとにかく凄まじい。燃え盛る炎、立ち込める煙、逃げ惑う人々の臨場感がヒシヒシと伝わってくる。映像とはまた一味違う生々しさがあった。

 辛い生活だけど、映画やお芝居を見に行ったり、エイプリルフールには嘘をついたりと文化やユーモアがあったことが印象深い。とくに空襲警報が出て試験がなくなったのを喜ぶあたりは妙に人間臭かった。あと、とにかく本を読んでいる。食うや食わずの生活をしている中でものすごい読書量。

 日本は負けると分かっているが、それでも戦わなければいけないと本気で考えていたようだ。この辺の感覚は全然分からないけど、今とは時代が違うんだなと思った。ヒトラーを褒め称えるような文章もあって、当時の人にはこういう風に見えていたのがが驚き。

 最初は読みにくい文語体で日記が続いているが、終戦の八月が近づくにつれて口語体になっていくのが面白い。

 

 色々なエッセイがまとめられているので、内容が多少重なるところがある。不戦日記と読み比べると、当然ながら老いたなという印象を受ける。

 平成初期の文章だけど、高齢化社会を予測していて、日本がどんどん悪くなるみたいなことが書いてあった。令和のいま読むと、当たってますよとしかいえない。

 六十代はだんだんと老いを感じ、七十を超えるとガクンガクンと老いていくらしい。

 山田風太郎は七十九歳まで生きた。2001年没。

ニート、ガストのモーニングへ行く

「こづかい万歳」というマンガで、ガストのモーニングメニューをランチにするというお話がある。

 というわけでガストのモーニングを食べに行くことにした。昼まで粘るなんてことはしないが、朝と昼を兼ねるために10時頃に来店。

 住宅街の中にある立地のせいか客はゼロであった(後から数組入ってきた)

 モーニングメニューの「スクランブルエッグ&ベーコンソーセージ」を注文。タッチパネルで楽ちんである。

 コンセントもあるし、wifiも繋がっている。なかなか快適に過ごせそうだ。

 

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 と思っていたら、すぐに料理が運ばれてきた。味は普通だ。ただ、トーストは好きな焼き加減ではなかったので、次はソフトフランスパンかライスにしたほうがいいかも。あと、意外にボリュームがある。

 

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 食べ終わったあとはコーヒーを飲みながら、スマホを弄る。たぶんwifi使っているのは自分だけだろうからサクサクと動いてくれる。本でも持ってくれば良かったなと思ったが、どうもこういう環境では周りの視線が気になってしまい集中できないことを思い出した。自意識過剰なだけなんだけどね。  

 会計は税込みで549円。楽天ポイントで支払う。実質、タダ。

 

 とても静かだったのが良かった。もう少し早い時間に来て、ダラダラするのもいいかなと思った。

最近の生活

 生産的なことがしたいと思って、ここ最近はブログ更新を頑張っていた。年に何度かこういう時期がある。文章を書くのが一番手っ取り早く何かを作った感を得られるから好きだ。

 

 ここ数日、下腹に違和感がある。痛いとまではいかないが、なんか嫌な感じがある。便も下痢ではないが少し柔らかい。過去のブログを読み返すと、だいたいこの時期は体調を崩している。だから、今回も同じようなパターンかもしれない。ただ慢性的な腹の痛みっていうのは初めてだ。あんまり長く続くようなら病院に行ったほうがいいのかも。

 

 最近、あるyoutuberさんにハマっている。日常系の動画がメインで、語り口や雰囲気が好きだ。色々な所へ行って散歩配信みたいなのをするらしく、そのアーカイブを遡っていたら、もしかしてこの人すれ違ったことあるかもと気づいた。

 何年か前に地元をブラブラしていたら、スマホで動画配信しながら歩いてる人を見かけて、こんな田舎に珍しいなと印象に残っていた。ちょうど日記にもメモしており、その日付とアーカイブの動画の日付が一緒だった。その動画に自分は映ってなかったが、画角の外には確かにいたはずなのだ。都会ならあることかもしれないが、地方の町でこんな偶然があるんだなと妙に感心してしまったものの、ヒキニートなので誰とも共感できず、ここで発散しました。

 

 

人生の土台となる読書

 京大卒、元ニートのphaさんによる読書ガイドブック。新しい知見や自分自身を見つめるための本が紹介されている。小説、エッセイ、学術書、マンガなど幅広いジャンルのタイトルが収録されている。

 

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 これまでphaさんの本の内容と被るところもあるものの、この本をキッカケに新しい読書の扉を開けることができると思った。

 印象に残ったところをいくつか紹介すると、アフリカ人の伝統的な時間の概念には未来が存在しない、動物とセックスするヒトたちがいる、パプアニューギニアでは普通のお金とは別に貝殻のお金が流通している、ずるいヤツは集団にとって害になるからみんなで攻撃する、あたりだろうか。他にも興味深い話とそれにまつわる本が載っている。

 

 最後の章の<「自分の意見」を持ちながら「自分は間違っている」と疑い続ける>ではオウム関連の本を取り上げているのだけど、閉じた個人や集団は暴走しやすいというのがなるほどなと思った。Twitterなんか見てても暴走している人がやたらと目につく。自分は絶対に正しいと思っているからだろう。

 本の中では「知性とは自分に対する批判に開かれている態度」と締めくくっていて、自分もあんまり独りよがりになってはいけないなと改めて思った。    

 

 紹介されている本の中でKindle Unlimitedで読めるのをピックアップ(2021/11のラインナップ)   

 

 僕は本を読んで何か変わるなんて思わないけど、それでもまったく無意味なこととも思えない。食べたものがゆっくりと時間を掛けて筋肉や皮膚、毛に変わるように、読んだモノもジワリジワリと自分の中を変えていくのだろうか。

 

 

「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方

 精神科医で禅僧という変わった経歴の著者による、休み方についてまとめられた本。

 

 疲れには肉体の疲労と脳の疲労があり、さらに脳の疲労は心の疲れとマルチタスクによるものがあると指摘。いくつものことを同時にこなすのは脳にとって負荷が高い。現代社会はこのマルチタスクが求められる場面が増えているから、心身を病む人が多くなっているのだとか。

 

 そこで有効なのがシングルタスクらしい。一つのことに集中し、マインドフルネスな状態になることで脳の疲労が取れるそうだ。科学的な根拠も一緒に上げられている。

 

 具体的なやり方がイラスト付きでかなり色々と挙げられている。呼吸法などで身体の一部分に集中する、ゆっくりと食事を味わうこと、丁寧に睡眠を取ること、自然の営みを感じること、身体を適度に動かすこととなど。要するに意識して日常の動作の一つ一つをじっくりと取り組むことで、リフレッシュの効果が出るのだ。どれもお金が掛からずにできるようなことばかりですぐに取り入れられやすい。

 

 自分はいくつものことを同時に行うのがカッコいいと思っていたのだけど、それは良くなかったかもしれない。例えば何か作業をするときにラジオをかけっぱなしにするんだけど、そのことが必要以上に脳に負荷を与えていたのかも。

 日常的にそういうことをしているから、ふいに昔の嫌な記憶が蘇ったりするのかもなと思った。普段からなにか一つのことに集中しておく習慣を持ってけば、メンタルが安定しやすくなるのかな。

 

 

宇宙の戦士

 初めて買った小説はロバート・A・ハイラインの「宇宙の戦士」だ。ガンダムの元ネタになったと言われるSF小説で、日本のアニメに大きな影響を与えた作品だ。

 当時は中学生で、SF憧れがあり、アニメや漫画ではなく小説を読むのがカッコいいと思っていた。もともと映画化された「スターシップ・トゥルーパーズ」を観ていて、原作なら取っ付き易いだろうというのが選んだ理由だ。しかし、全然分からなかった。唐突に専門用語が出てきたり、もったいぶった言い回しが続くので、話の半分も理解できなかった。

 

 あれから二十年。だいぶ昔に売ってしまったので再び買い直した。新訳版で値段がちょっと高くなっている気がする。昔は挿絵があったけど、これはなし。読んでいると、あぁこんな場面あったなと記憶がどんどん蘇っていくのが楽しかった。

 これは一人の青年が軍隊生活を通じて大人になっていくお話だ。とても右向きな小説。バグと呼ばれる異星人と戦争してるんだけど、それはオマケ程度で、訓練の話や戦争や軍隊がどうあるべきかみたいなのが延々と続く。

 

 とくに印象に残ったのは、睡眠の話だ。主人公が士官候補生になり、めちゃくちゃ忙しくなって、睡眠時間を削ろうとする。そうすると上官からちゃんと寝るんだとアドバイスを受ける。あと、この世界の軍隊では催眠術が取り入れられており、戦場でも瞬時に眠ることができるようになっている。半世紀以上前の小説なのに寝ることを大事にしているのがすごいと思った。

 

 まぁ、全部読みこなせたわけではなく、ところどころ意味不明なところもあった。小説の読解力をもっと上げたいなと思った。