ダメケル

三十代フリーターの日記

山田孝之のカンヌ映画祭

アマゾンプライムで「山田孝之のカンヌ映画祭」を見た。俳優の山田孝之がプロデューサーとなりカンヌを目指す映画を作るというドキュメンタリーだ。だが、実際はモキュメンタリーというドキュメンタリーの形式を取ったフィクションである。
 
同じシリーズで「山田孝之東京都北区赤羽」というものがあって、こちらは最初見た時は最後のほうまで完全にリアルだと思っていた。山田孝之が漫画の『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』に影響されて赤羽に住んで地元の人たちと交流していくんだけど、ここに出てくる人たちが役者には見えなかった。でも、ところどころフェイクっぽい。ただもし全部そうならば山田孝之の見せる表情もウソということになって、でもウソでこんな顔になるんだろうか、やっぱりどこかリアルじゃないんだろうかという考えさられる魅力がある。
 
そんな虚構と現実の間を行ったり来たりするのがこのシリーズの面白いところだ。監督は山下敦弘、松江哲郎。山下監督は劇中にも重要な役回りとして登場する。たぶんこういう作品の作り方は山下監督が中心になっていると思う。彼の作品の「超能力研究部の三人」も虚実をごちゃ混ぜに作っている。アイドル乃木坂46メンバーの三人が出演する映画なんだけど、そのメイキングシーンも一緒に入っている。メイキングなんでリアルなはずなんだけどフェイクというトリッキーな作りになっている。とはいえ、そこでの乃木坂の女の子たちの演技がどう考えてもリアルに見えてしまう。だからこれどこまで本当なのと訳が分からなくなる。
 
山田孝之のカンヌ映画祭」は前作を見ていたということがあってお約束が分かっている。だからときどき見せるリアルなシーンが余計に響いてくる。役者ってスゴイ、映画作りってスゴイし難しいと感じれた。あと、芦田愛菜ちゃんの可愛さが良かったし、演技が半端なかった。あんなに大人びてたのも驚いた。
 
うーんロリコンに目覚めてしまったのかもしれない。それくらいキュートだった。三十路ニートの上にロリコンとなると救いようがないな。早く死にたい。