ダメケル

三十代フリーターの日記

ニート、スタバへ行く

毎朝、コーヒーを飲む。インスタントの安いやつだ。味があるのかないのかよくわからない味だ。このあいだちょっと良いドリップコーヒーを貰ったので、ブラックで飲んでみたら美味いと感じた。ブラックなんて苦いだけだと思っていたのに、香りと酸味がちょうど良くてゴクゴクと飲めた。

 

ということで良いコーヒーが飲みたいなと思うようになった。

 

家の近くにスタバがある。人生でスタバに行ったのは片手で数えるくらい。注文の仕方が分からなくてあたふたしたり、コーヒーを受け取る場所が違ってテンパった記憶がある。だから事前に入念なリサーチをネットでして、店員とのシュミレーションを何度も繰り返した。我ながらコミュ障で自意識過剰だなと思う。

 

ドリップコーヒーのショートを注文した。一番安くて、注文も簡単なものだ。間違えることもなくスムーズにやれた。朝のスタバは時間がゆったりと流れていて、とても心地よかった。コーヒーは美味しいとは感じなかったけど、この空間にお金を払ったと思ったら安いものだった。

 

持ってきた本を読む。僕は今までカフェで読書しても集中できないのではと思っていた。しかし、これがやってみると意外と良いものだった。いつもと環境が違う分、新鮮で集中力が上がった気がするのだ。みんな外で作業や勉強をするのはこういう理由なのかと当たり前のことを実感した。

 

三十分くらい滞在して、帰ろうかと思ったときマグカップをどうすんだと気づいた。まだ店内にお客さんは数人程度なので他の人の様子を観察するのは難しい。あと普段と違うコーヒーを飲んだせいか腸がびっくりしてお腹が痛くなってきた。早く帰りたい。店員に聞けば良いけど、なんか恥ずかしかったのでスマホで検索。こういうときヤフー知恵袋は強い味方だ。とりあえずダストボックスの上にカップを置いて、いそいそと店を出る。

 

あそこに置いといてよかったのかと思いつつ、このブログを書いている。ずっと家にいるのでこんな感じで外に出るのはすごく冒険だった。些細なことだけど自分にとっては大きな一歩だった。また行きたい。