オレンジ・イズ・ニュー・ブラックという海外ドラマにハマっている。アメリカの女性刑務所を舞台にしたお話で、実際に収監された人の本がベースになっている。
女性が共感!女性に人気!みたいな謳い文句で紹介されることが多い。赤裸々で生々しい女性像が映し出されている。とはいえ、男でも充分に楽しめる。僕はyoutubeのCMで知って何気なく見出したのだが、面白すぎてシーズン1からシーズン4まで一気に見通した。ニートだから出来る贅沢である。
最初は白人で金持ちの主人公パイパーチャップマンが刑務所でどうサバイブしていくかが見所なんだけど、だんだんと別のキャラクターに愛着が出てくる。とにかくみな個性的で面白い。一面的ではなく、多面的な人物造形が魅力だ。ある人にとっては良い奴でも、別の人にとっては嫌な奴。敵のような存在でもその人なりに葛藤を抱えてたりする。
だから、あんまりスカッとはしない。どちらかというとモヤモヤが残ったりもする。良かれと思ってやったことが裏目に出たり、厳しい社会の現実に晒されたり。とにかく理不尽。でも、その中で寄り添い、ときに反発しあう女性受刑者たちの逞しさに心を動かされる。
好きなキャラは、レッド、ニッキー、カプートである。
レッドはロシア人で、調理場を仕切る料理長。湯婆婆みたいな雰囲気。一見怖そうだけど仲間思いのボス。でもシーズンを重ねるなかで右往左往していくところがカワイイ。
ニッキーは薬物中毒者。裕福な家庭で育ったけど、親に愛情を注いでもらえない幼少期を過ごした。だから彼女は愛を素直に受け取ることができない。面倒見が良くて明るいんだけど、人に弱みを見せたり、甘えたりすることをしない。なんだかちょっと自分を見ているようで共感してしまった。
カプートは看守側の人間。いわゆる中間管理職。最初は下衆だなと思ったけど、そこまで悪い奴ではなかった。いつも貧乏くじを引きながら、それでものし上がっていく姿が魅力。読んだことないけど島耕作みたいな感じ。
本日新シーズンがNetflixで配信される。何時からって書いてないから分からないけど、早く見たい!
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