水道の民営化が話題になっている。
採算の取れないことは民間に任せようというのが政府の考え。しかし、すでに民営化を実施した諸外国では水道代が急上昇したりと色々な問題が起こっている。とはいえ成功した地域もあるし、現状でも水道事業は部分的に民間の会社が担っている。
水って命に直結するものだし、共有財産なわけだから、国が管理するべきじゃないかなと僕は思う。
こんなことを個人で考えたところでどうにもならない。そんなことよりニートの僕は自分の将来について脳みそを使わないといけない。現実的な問題に目を背け、答えの出ない問題や抽象的なことを弄るのは昔からのクセだった。
最近スノーデンという映画を見て、個人がどれだけ社会を変えられるかを見せつけられてしまった。
数年前にやたらニュースで見かけてたけど、何が起こってるかはまったく知らなかった。映画を見てまさかこんなとんでもないことが行われていたとはと心底ビビった。簡単に言うとアメリカ政府機関がメールやSNSなどを監視できるプログラムを使っていて、その存在をスノーデンが暴露したというもの。
日本についての話も出てきた。アメリカが日本のインフラ施設のプログラムに細工を施して、日本が同盟国でなくなったときにそれが作動する仕掛けになっているらしい。本当にどんなホラー映画よりもゾッとしたよ。
劇中でニュルンベルク裁判の話題が出てくる。第二次大戦後に開かれた戦争裁判だ。そこではユダヤ人虐殺を命令した側だけでなく、実際に手を下した人間も裁かれていった。つまり「仕事」とはいえ社会がひっくり返れば罪を犯したことになる。
とはいえ、あの頃にナチスに歯向かうなんて自殺行為だろうし、多くの個人は従うという選択肢しかなかったと思う。ところが現代ではテクノロジーやインターネットがあるから、個人でも社会に大きな影響を与えられるようになった。スノーデンはそういう可能性を見せた人だと思う。