ダメケル

三十代フリーターの日記

ビッグショット・ダディ


ビッグショット・ダディ (字幕版) (プレビュー)

 

売れない作家のランス(ロビン・ウィリアムズ)には、毎日マスターベーションに明け暮れる反抗的で嫌われ者の一人息子がいる。ある日息子が自慰行為中の事故で死んでいるところを発見したランスは、自殺に見せかけるため勝手に遺書を書き遺す。その遺書は世間から大注目を浴び、ランスが書いた嘘の日記と共に本として出版されてしまう。たちまちベストセラー作家となったランスはこの大嘘を貫き通せるのか!?(Amazonより引用)

 

かなりのブラック・コメディだった。

 

ロビン・ウィリアムズというと、子供の頃に「ジュマンジ」や「キッド」を見た記憶が強烈に残っている。大人になってからはとくに意識もしていなかったが、数年前に訃報を聞いたときはけっこう驚いた。本作では冴えない中年教師を演じている。一見すると人の良さそうに見えるのに、実はこの人性格悪いんじゃないって思わせるような演技がすごい。ある場面では泣いていると見せかけて笑っているという複雑な感情を見事に表現している。

 

死んだ息子のカイルはまぁクズなんだけど、かってに各人が自分の都合のいいカイルを作り上げる。これはなんだかいまの時代のネットやSNSの向こう側の相手や事象を自分の都合のよく解釈するのに似ているなぁと思った。勝手に自分で作り上げたものに感激して、励まされ、救われたり、反発を覚えたりみたいな。

 

お爺さんの裸をあれだけ躍動的に見せたのが素晴らしい。