最近、映画「ジョーカー」の予告編を繰り返し見ています。10月4日公開が待ちきれません。バットマンは映画は一通り見ていますが、コミック・アニメ・ゲームはまったく知りません。ジョーカーに関しては悪役の一人くらいの印象しかないです。
じゃあなぜこの映画「ジョーカー」に惹かれるかというと、自分が好きな要素がてんこ盛りだし、いまの糞みたいな現状にジョーカーの笑い声が綺麗に響いたのです。
色々と情報を集めているのですが、まだストーリーや詳しいことは公開されてません。そこで予告編やニュースサイトを見て、気になったことや考えたことをまとめていきます。
キングオブコメディ
「ジョーカー」は「キングオブコメディ」の影響を受けているそうです。舞台も同じ80年代です。
『キング・オブ・コメディ』予告編
「キングオブコメディ」とは売れない芸人パンプキン(ロバート・デ・ニロー)が人気芸人のジェリー(ジェリー・ルイス)と仲良くなったと一方的に思い込み、暴走するという映画です。コメディなのに、あまりに痛々しくて見てられないシーンが多々あります。それでも最後のテレビショーに出演したときのパンプキンの表情は一見の価値があります。
パンプキンは明るいというかヤバイレベルにポジティブで思い込みが激しい人物です。でも「ジョーカー」の予告編を見る限りではアーサー・フレック(ホワキン・フェニックス)は暗くて孤独な男に見えます。
マレーに気に入ってもらうためにムリに笑っているのかも?
母親の病気
アーサーは母親と二人暮らしのように見えます。
アーカムアサイラムの建物が映ります。コミックに出てきた精神病院です。
もともと身体の弱いか障害がある母親が精神的な病気になり、この病院に入ることになるのではないでしょうか。
治療あるいは入院費を稼ぐために大金が必要になります。もしかしたらそのお金を作るために人気司会者のマレーに自分を売り込みに行ったのかもしれません。
恋人ソフィー?
ドーナツ屋のシーンで微笑み合うアーサーとソフィー。二人の表情は互いに好意を抱いているように見えます。
ソフィーは「キングオブコメディ」におけるリタとマーシャをかけ合わせたキャラクターかもしれません。アーサーがマレーを出待ちしていたところで、偶然知り合ったという展開とか面白そうです。
チャーリー・チャップリン
チャップリンとモダンタイムズの垂れ幕が下がっています。舞台は1980年代なのでリバイバル上映でしょうか。ちなみにこの建物のWAYNE HALLなので、ウェイン家と関係がありそうです。
集まっている群衆はピエロのお面を掲げています。ジョーカーがゴッサムシティの人気者になっているのかもしれません。
幼き日のブルース・ウェイン
アーサーが無理やり笑わそうとする子どもがブルース・ウェインです。
ブルースがバットマンになるキッカケは両親が目の前で殺されたことです。もしアーサーがブルースの父トーマス・ウェインを殺したとしたら、本作ではバットマン登場までは描かれないと思います。
仮に続編という形で「バットマン」を作っても、劇中の時間は少なくとも二十年は経っています。となるとジョーカー自身もいい年になっているはずです。
映画の中で決着をつけるには、逮捕され刑務所もしくはアーカム病院に入る。それか捕まらずに悪事を重ねていく、あるいは何者かに殺されるか自殺する。どちらにせよ後味が悪いエンディングを迎えそうです。
以上のこと踏まえてストーリーを想像してみます。
売れないコメディアンのアーサー。ピエロの大道芸で日銭を稼いでいる。ゴッサムシティの治安は悪くなる一方でアーサーは日々散々な目にあっている。
そんな彼には愛する母がいる。二人でいるときだけは幸せな時間を過ごしていた。
あるとき母の病が悪化し、アーカム病院に入ることになる。
アーサーは治療費を稼ぐためにテレビ番組の人気司会者マレーの出待ちをして自分を売り込む。
なんとか芸を見てもらう約束を取り付け、そこで偶然に知り合ったソフィーと仲良くなる。
人生のどん底においてようやく希望を見いだせたと思っていたら、マレーは約束を破った。
お金は用意出来ずに母は死んでしまい、アーサーはピエロ姿で途方にくれる。
地下鉄の車内、悲しみのあまり笑いがこみ上げてくる。若者に絡まれるも、狂気に目覚めたアーサーは若者を皆殺しにする。
そこで彼はジョーカーとしての自分に気づき、マレーへの復讐を決意する。
映画についてアレコレと妄想をしている間が一番楽しいですね。
ステージの上で称賛を浴びているようですが、たぶんアーサーの妄想な気がします。
映画「ジョーカー (原題)」US版予告