ダメケル

三十代フリーターの日記

イヤなことがあったときの感情の動き

 イヤなことがあった。せっかくなので感情の動きを観察していきたい。というのも僕は些細なことでも過剰に受け取ってしまう豆腐メンタルの持ち主だ。どうにかしたいと思っているが、そのためにはどういう反応をするのかを知る必要がある。だから、この機会を活用したい。

 出来事は些細なことだ。ちょっとした注意を受けた。時間にして十秒にも満たない。高圧的な言い方だったので、正直カチンときた。ただ、相手の言い分はしごく真っ当なもので、こちらが悪いのも分かっている(だから余計にムカついた)

 体の反応としては、まず心臓がドキドキして、次にイライラがやってきた。その場を離れても、注意を受けた光景が頭の中で何度もフラッシュバックした。そのせいで涙が出そうになったり、せり上がってくる感覚に襲われたり、空えずきしそうになったり、手に力が入らなくなったりした(交感神経が過剰になり血管などが収縮したせいかも)

 それらの症状は一時間ほど続いた。その間、意識を切り替えるために色々とやった。効果的に感じたのはまず「息を止める」こと。よく落ち着くために深呼吸するといわれるが、自分としては呼吸しない方が楽になった。酸素の取り込みをやめることで脳の興奮モードを強制的に落とすイメージだ。さらに再び息を吸うときに、自然と深い呼吸になるので、結果的に深呼吸をすることになる。 次に良かったのは「文章にする」こと。スマホのメモ帳に色々と書き散らした。文字にすることで少し冷静になることができた。たぶん今は扁桃体は過剰に動いているんだろうなとか、よく考えればそんな過剰に反応するのはおかしいのではと。さらに「注意を受けた」というイヤな出来事と自分の中の反応や考えを分けて考えられるようになった。これがゴッチャになると余計にイライラが止まらなくなる。

 その後、なんとなくイヤーな感情を引きずりながらも、だんだんと平常運転に戻っていく。しかし、この件は終わりと言い聞かせても、いつの間にか頭の片隅に現れている。僕はこれを感情の残像と呼ぶことにした。大きく感情が動いたときは、後々に尾を引いてしまう性質なのだ。

 今回の件で良かったのは、言い返さなかったことだ。トラブルを大きくせずにその場をすぐ離れたことは大正解だと思う。内面はどうあれ冷静に行動した自分を褒めてやりたい。そして、自分がなにか注意するときは、正当な主張でも、言い方は丁寧にするべきだなと学んだ。