ダメケル

三十代ニートの日記

なんとなく

無職なのになんだか疲れる。些細なことが気になってイライラする。平穏な毎日を求めてニートをしているのに世界はどうしてこんなに僕を乱してくるのか。
 
どこか遠くへ行きたい。
 
昼前に家を出て電車に乗り込み知らない街へと向かう。車窓から見える景色は見慣れた色から見慣れない色へと移り変わっていく。でも、そんなに遠くなくていい。せいぜい一時間くらいの距離。降りた駅で映画館に入る。良さそうな映画を適当に選んで一人で見る。夕方になる前に食料、お菓子、お酒を買い込みビジネスホテルにチェックイン。できれば大浴場があるところがいい。部屋で一通りゴロゴロしたあと早めにお風呂に入る。安い浴衣に着替えて、一人宴を始める。缶ビールを飲みつつ、スーパーの惣菜をつまむ。一口サイズのフライドチキンなんかが良い。インターネットで好きな動画を見ながら呑み続ける。酔いが回り始めたら、窓を開ける。知らない街の冷たい空気が頬を撫でる。どこかで鳴ったクラクションが部屋に入ってきた。窓を閉めて新しいチューハイを開ける。ロング缶で少しアルコールが強い。グビグビと飲んで酔いを一気に上げる。すべての輪郭がボヤケてきて、思考が重力に抗えずに落ち始める。清潔で硬いベッドに潜り込み、ラジオはつけっぱなしする。どこかの誰かが喋っている声を聞きながら、まどろむ感覚を楽しむ。次第にその意識すら爛れていき、眠りに落ちる。朝。顔を洗い、着替える。バイキング。サラダ、スクランブルエッグ、ウインナー二本、パンを選ぶ。甘いカフェオレを飲みながら、それらを腹に溜め込む。部屋に戻りボーっとチェックアウトの時間まで待つ。そして、ホテルを出る。たぶんもう二度とこない街に別れを告げて電車に乗る。自宅へ戻ったときにはああやっぱり家がいいなと思うかもしれない。
 
はぁ、もう疲れた。