ダメケル

三十代ニートの日記

銀の匙

広瀬アリスの鞭打ちシーンを堪能できる映画。

原作は最初の数巻を読んでいたのでキャラとお話の流れくらいは頭の中にありました。

 
北海道の農業高校でのお話。酪農、畜産は生活に欠かすことが出来ないのにその実態はあまり知られてない世界です。スーパーやコンビニに並ぶ肉や牛乳の根っこを観ることが出来ました。
 
綺麗事だけじゃ生きていけないと感じました。一見すると残酷ではあるけど生きるためには絶対に必要なこと。同時に経済活動であるがゆえに資本のルールに晒され、ときに理不尽な仕打ちを受けることもある。この映画はその部分をしっかりと見据えて作られていると思いました。
 
序盤で主人公が学校の教室で勉強に追い詰められていき、ぐっと緊張感が高まるところで別の生徒が叫び声を上げるというシーンがあります。手前と奥という空間的の演出だと思いますが、それを見た瞬間にこの映画は良い映画だと感じました。
 
お話の展開が綺麗で、丁寧に伏線が貼られ、しっかりと回収されていきます。あまりに鮮やかなので多少違和感があってもするすると見れちゃう。
 
大作映画で何億とかけた映像よりも貴重なモノを見れた気がします。動物が肉になっていく様子や命が生まれる瞬間に目を奪われました。
 
役者陣も良かったですね。とくに稲田多摩子役の安田カナさんが完璧に原作を再現していたので驚きました。
 
こういう自然の中での仕事っていいなーと思うんですが、実際にやってみるとすぐ根を上げるんだろうなと思います。ニートには眩しい映画でした。