ダメケル

三十代ニートの日記

咳止めシロップ

中島らもの小説で唐突に「だめだっ」と口走る人物がいた。たぶん「バンド・オブ・ザ・ナイト」で、かなり脇役だった気がする。その影響か知らないが衝動的に「だめだっ」とか「あぁ」とか叫んでしまう。随分前に読んだ本なのに何でだろう。

バンド・オブ・ザ・ナイト (講談社文庫)
 

 

映画や本は話の筋や結末を忘れても、一つの場面だけを強烈に覚えていることが多い。それも名シーンのようなところではなく、どうでもいいようなシーンばかりだ。それが頭の中で何度も再生されて、どんどん変化していく。時間を経て実際にそのシーンを見た時読んだ時にそのギャップに驚いたりする。

 

集中力が持続するタイプではないので、こういうことが起きるんだろう。瞬発的に掴んだものをじっと持ち続けて、手汗でベトベトに溶けていくものを大事にしている。もうなくなっているのにまだあると思ってぎゅっと拳を握っている。開くのが怖いのだ。