ダメケル

三十代フリーターの日記

今年読んだ本

今年読んだ本は119冊。買った本は10冊ちょい。あとは全部Kindle Unlimited。図書館には行かなかった。面白かった本を上げていきます。

 

笹の舟で海をわたる

笹の舟で海をわたる

 

子供のときに戦争を体験した昭和一桁生まれの女性の物語。特別なドラマがあるわけじゃないけど、なぜか夢中で読み勧めた。一般人の人生をここまでドラマチックにかけるのがさすが。

 

 

罪と罰(上)(新潮文庫)

罪と罰(上)(新潮文庫)

 
罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

 

挫折するかなと思いきや最後まで面白く読めた。ドストエフスキーのクドクドした内面描写や演説チックなセリフが心地いい。 難しい小説だと思われてるかもしれないけど、コロンボ古畑任三郎的なミステリー要素もあるし、色々な読み方ができる作品だと思う。登場人物が多くて名前が覚えられず(おまけに呼び方が複数あったりする)途中から人物相関図を作った。

 

人殺しの息子と呼ばれて (角川書店単行本)
 

壮絶なお話だった。テレビ放送されたときに「あんたより辛い人はたくさんいるぞ」みたいな反応があったらしいんだけど、 これ以上につらい境遇ってなかなかねえだろうと思う。

 

古本屋に行ってみたくなった。

 

仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)

仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)

 

映画を見たことあって読んだんだけど、この本は短編集だった。映画原作は最初に一話分だけ。水って不気味さが伝わってくる。

 

方丈記 (光文社古典新訳文庫)

方丈記 (光文社古典新訳文庫)

 

元祖シンプルライフ。いつの時代も考えることは同じだなと思いつつ。鴨長明の時代にこんな生活できるのは本当にごくごく一握りの特権階級だろうなと思ってしまった。

 

私の東京地図 (講談社文芸文庫)

私の東京地図 (講談社文芸文庫)

  • 作者:佐多 稲子
  • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 文庫
 

戦前の東京の様子がありありと描かれている。これが戦争で全部なくなったんだなと思うと、悲しくなった。

 

 読み応えがあった。この人が冷戦という言葉を作ったらしい。

 

来年はもうちょっと紙の本を読みたいと思う。