ダメケル

三十代フリーターの日記

見たいが見たくない

このあいだテレビで魔女の宅急便をやっていた。子どものときから何十回と繰り返し見たアニメだ。でも、嫌いなシーンが一つある。それはキキが初めて街に降りたときに挨拶するが、みんなは知らん顔でおばあさんだけが困ったように答える場面。キキはずっと田舎で暮らしてきた女の子だから都会での振る舞い方が分からなかったんだと思う。

 

思い出すだけでも胸が苦しくなる。大人になったいまでも恥ずかしいというかむず痒さを感じてしまう。「うわひゃうああはあああばば」みたいな奇声を発して暴れまわりたくなる。だから絶対にこのシーンは飛ばすか、見ないようにしている。

 

魔女の宅急便に限らず、登場人物が恥をかいたり誤解されているシーンが苦手だ。といっても全部が全部というわけではなくて、ある特定のシチュエーションに反応するみたいだ。残念ながらそこに法則性を見つけてはいない。

 

共感性羞恥というらしい。もしくは発達障害の一種で「自他の区別がつかない」せいかもしれない。そういえば他人が怒られているのを見るだけで嫌な気持ちになるということが度々あった。まぁ、誰でも嫌だろうけど、なんというかすっごく気分が悪くなる。上手く息ができなくなって、現実感が遠のいていくのだ。

 

まぁ、ネットでさらった情報なのでどこまで正しいか分からない。それでもようやく昔から感じていたことが上手く言語化できるようになってきた。これまで病院やカウンセリングを受けたこともあるけど、発達障害やそういったことは何も言われなかったもんね。良い先生もいるだろうけど、やっぱり自分で調べて、自分で考えるしかないのだ。

 

魔女の宅急便 [DVD]

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最近の生活

この頃、過眠気味だ。十時間くらい寝てる。ちょっと前まで不眠気味だったのに。それに腸の調子がよくない。きっとどちらも寒さによるストレスだろう。

 

一昨日、若林の熱愛ニュースを見た。本の感想を書いたときは知らなかったよ。いやあ勝ち組すなあ。今日のラジオが楽しみ。

 

月契約していたアマゾンプライムを解約。ドキュンタル面白いけど下ネタに走りすぎるので次はどうしようか。


今週見た色々なモノ

面白かった。ジョブズの伝記や他の映画を見ていたので、すんなりと理解できた。トリッキーな構成で驚いたけど、最後はぐっと来た。

 

 

ジェイソンステイサムが暴れまわる映画かと思ったら、若干違った。セルフパロディというか、イーストウッドが監督した映画みたいな雰囲気があった。これはこれで良い!

 

 

新宿スワン

新宿スワン

 

原作未読。好きな俳優がたくさん出てたので良かった。歌舞伎町で撮影してるんだけど、通行制限とかしたんだろうか。

 

 

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

自殺について 他四篇 (岩波文庫)

 

難しくてちんぷんかんぷん。ネットで解説や感想を読んでうすーくこんな感じかな程度にわかった。

 

まずこの本は「意志と表象としての世界」という本があって、その補足みたいなところから抜き出した文章が集められている一冊なのだ。だから、これだけ読んでもしょうがないところはある。

 

人生はどうやったって辛い。自殺は悪いことだと言われてるが、そうでもない。ただ、問題の解決としてはよろしくない。自殺すれば個々のことは解決されるかもしれないが、根本のことは解決できない。と、たぶんこんなことを書いていたと思う。まぁ、いい加減に書いたのであまり合ってないと思うけど。

 

ショウペンハウエルが世界や人間をどう見ていたのかが気になった。ほかの著作も難しいんだろうな。たまに古典を読む分にはいいけど、たくさんは気力が続かない。あとやはり哲学史を頭に入れとかないとなと感じた。

 

 

 

外道の歌(5) (ヤングキングコミックス)

外道の歌(5) (ヤングキングコミックス)

 

ブラック居酒屋の話。読んでいて息苦しくなった。最後は始末をつけられるんだけど、あんまりスカッとしなかった。

 

 

はぁ、来週から仕事探し始めようかな。とりあえずバイトからでも。といっても何もせずままグズグズしてそうだけど。行動を変えていかないと。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

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(若干、ネタバレあります)

 

オードリー若林のキューバ旅エッセイ。読んでいると私小説っぽいなと思った。丁寧な描写がされているので頭に情景がありありと浮かぶ。一緒に旅をしている気分に浸れた。

 

全編を通じてphaさんに通じるものがなんとなくあるなと感じた。若林さん、phaさんは同じアラフォー世代。バブルが崩壊し日本の景気がどんどん悪くなるのを見ながら育った人たちなので、共通の社会への不信感を持っているのかもしれない。
 
東京での資本主義のレースに疲れ、社会主義国家のキューバを巡る。そこの景色には広告の類はない。クラッシクカーが走り回り、古い建物が並んでいる。しかし、それでも格差や不平等はある。ちょっとした人間同士の小競り合いも日常的に行われている。
 
カストロが五時間演説をした話が書かれていて印象に残っている。トークだけで長時間人を引きつけるには内容もさることながら声が大事らしい。芸人やラッパーも「声」が大きな武器なのだ。
 
最後に明かされる父への思いが良かった。僕はずっとオードリーのラジオを聴いていて、この本を読む前に若林さんの父が亡くなったのは知っていた。いつも馬鹿話をしているラジオで淡々と語ったときはかなり驚いた。
 
若林父の話はたびたびラジオの中で話されていた。酔うと乾き物のツマミを並べて野球の話をしたり、娘のバトンが頭に当たり怒ってそれを外へ放り投げたり、少年野球のコーチで仲間外れにされたり、ぎんぎんに朝立ちしたまま朝ごはんを食べたり、売れない芸人の息子を勘当したり、オヤドリーというバンドを結成したり、たくさんのエピソードがある。僕はそれを聴くたび笑っていた。いま思うと話自体に熱が篭っていたような気がする。
 
とあるブログで相方春日のキャラクターには若林父が投影されているんじゃないかと書いていて、なるほどと思った。実際、オードリーのコントに「アメリカン親父」というのがあって、春日がアメリカにかぶれた変な親父を演じていたりする。
 
この本には明確な答えや決意があるわけではない。世界のどこにも理想郷がなくても最愛の父親が死んでも、それでも日常は回っていく。だから、気楽にやっていくことが大切なのかもしれない。読み終えたあと、そんなことを感じた。
 

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

 

毎年元日はノーパソコンデー。まぁ、スマホは触るんだけど。新年一発目ということで今年の目標を立てたいと思う。

 

◯お金を稼ぐ

社員、バイトにこだわらず仕事をしたい。

 

◯映画50本、本100冊

毎年の目標。映画はだいぶ見たので、本数は減らす。

 

◯運動を習慣にする

年齢と共に体力は落ちていくので、継続的なトレーニングをしていきたい。とりあえず去年末から毎日スクワット100回、カーフレイズ100回をやってる。

 

 

他にも細かいのはたくさん。ブログに関しては丁寧に書いていくことを意識していきたいなぁ。毎日更新はやめるので、一個一個を集中して書いていきたい。

 

それでは今年もよろしくお願いします。

今年最後の

2017年もあとすこしだ。今年も一年ニートだった。

 

代わり映えない毎日を過ごしてた。イベントといえば、昼バスの東京弾丸旅行くらいだろうか。これまで時間を潰せていたネット、読書、映画、ラジオはちょっと飽々してきた感じがある。

 

お金でいえば、アフィリエイトで二十万ほど稼いだ。あとは家の用事を手伝ったりしてちょこちょこお小遣いを貰ったかな。支出は四十八万くらい。なんだかんでお金使ってるね。

 

ブログを始めたことは大きかったと思う。だいたい感情のままに書きなぐっているので、自分を把握するのにはちょうど良かった。もともとニートやダメそうな人のブログを読むのが好きだったんだけど、いざ書くとなるとやっぱり全然違った。やっぱり自分の文章だなと感じる。

 

八月の中頃に始めて、九月から連続で更新している。来年は毎日書くのは辞めようと思う。それでは皆さん良いお年を。

今年読んだ本

今年読んだ本は102冊。8割は図書館、2割は購入。

 

印象に残った本をまとめていく。

 

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

 

古典を読もうと思って手に取った。思考の方法をまとめた本。哲学者って机に向かって考えている印象だったけど、デカルトは色々なところに行って、色々な経験をしながら、哲学をしていたようだ。「我思う故に我あり」の手前に4つの考え方の指針があって「確実なところから始める」「最小の単位まで分解する」「簡単なところから難しいところへ」「復習する」みたいなことが書いてあった。教科書なんかでは一文しか紹介されないけど、実際読んでみるとずいぶん印象が変わった。

 

 

殺人出産 (講談社文庫)

殺人出産 (講談社文庫)

 

命や恋愛に対する考えが違う世界の短編集。異常性を感じながらも共感してしまう面白い小説。

 

 

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

漫才青春モノかなと思っていたけど、「笑いとは?」「表現とは?」みたいな深いところまで踏み込んだ小説。

 

 

笑いのカイブツ

笑いのカイブツ

 

リトルトゥースなのでずっと心を揺さぶられまくった。作家として成功してほしい。

 

 

日蝕 (新潮文庫)

日蝕 (新潮文庫)

 

これがデビュー作ってなんやねん。

 

 

「昔はよかった」病 (新潮新書)

「昔はよかった」病 (新潮新書)

 

痛快な読み物だった。

 

 

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

 

肉子ちゃんの姿がありありと頭に浮かんだ。

 

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

宗教ってよく分からないけど、なんとなくキリスト教のことを知れた。

 

 

いろいろな作家さんの短編が集められている。筒井康隆小松左京は鉄板。

 

 

教団X (集英社文庫)

教団X (集英社文庫)

 

 この小説を読んでから、少し考え方が変わった気がする。

 

百冊読もうと決めて二年目。来年も百冊を目標にしたい。読みたい本が溜まってるので消化していかないとなぁ。

今年見た映画

今年見た映画は110本。アマゾンプライムかレンタルで見た。映画館には一回も行かなかった。
 
良かった作品を適当に並べていく。
 
葛城事件

葛城事件

 

 ラストの素麺を啜る音が耳にこびり付いている。映画中ずっと自分の家族を見ているような気分だった。あそこまで崩壊してないけど、まったく違う世界とは思えなかった。

 

 

 人類史に残るほどの偉業を成し遂げたのに、待っていた結末に号泣メーン。

 

 

血と骨

血と骨

 

北野武の存在感たるや!葛城事件にも通じるものがあるなぁと感じた。暴力的な父性みたいな。

 

 

野火

野火

 

三日くらい引きずった。道端に転がる死体、一方的に撃たれまくる兵隊、同胞を食おうとする兵士などショッキングなシーンばかりだけど、とくに日本に帰ってきてからの食事シーンはやられた。原作も読んだ。

 

 

日本で一番悪い奴ら

日本で一番悪い奴ら

 

笑えて怖くなる。中村獅童の「アマレスだよ!!」が最高。

 

 

ラストで涙が出た。言葉にはせずに心の奥で信念を持っている人に弱い。 

 

 

太平洋戦争ではアメリカ側も疲弊していたのが驚きだった。イーストウッド映画は心をかき乱してくる。

 

 

怒り

怒り

 

役者の演技が良かった。

 

 

LOGAN/ローガン (字幕版)
 

X−MENシリーズはあまり知らないけど、この映画にはジーンときた。

 

 

この世界の片隅に
 

ほのぼのとした雰囲気だからこそ、戦争の残酷さがくっきりと浮かび上がっていた。玉音放送後の反応が意外だったんだけど、あの時代を生きていたらそういう風になるんだろうと思った。

 
ニートになってから100本映画を見ようと決めて、今年で四年目になる。さすがにしんどくなってきたので来年は目標50本にしよう。

出かけた

ちょっとした用事で大阪に行った。

 

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調子が悪いときは人通りが多いところや電車に乗っているとパニック障害っぽい感じになるんだけど、昨日は大丈夫だった。

 

平日昼間の電車は良い。のんびりとした雰囲気の中で流れる景色を見ているといい具合にボーっとできる。そういえば昨日は若い鉄オタをちょくちょく見かけた。たぶん冬休みなんだろう。一人鉄オタはじっと運転席を眺め、グループ鉄オタは鉄道談義に花を咲かせていた。やはり何か好きなものがあるのはいいなと思った。僕は鉄道というか乗り物や機械みたいないわゆるホビーにはあんまり興味がない。そういうのに熱中している人の話を聞くのは好きなんだけど、その対象にまでは関心がいかない。

 

夕方に帰宅。せっかくなんで外食でもしようかなと思ったが、寒かったし疲れたので辞めておいた。軽く吹雪いてたりして、本当に身体が冷えてしまった。年々、寒さに弱くなっている気がする。軽い頭痛があってすぐに寝たらこんな時間に起きてしまった。