仕事を探すこともなく一週間が過ぎてしまった。明日から頑張ろうを繰り返して随分と遠いところまで来てしまったものだ。まぁ、ぼちぼちとやっていくしかない。
寒さが厳しくなっている。外は雪だ。Bライフで有名な寝太郎さんの『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』に冬の小屋暮らしについての文章が出てくる。
あらかじめ水と食料を貯め込んでおいて、「雪ごもり」の開始である。
薪ストーブに暖まりながら、本を読んだり思索に耽けるのはとても贅沢な時間だと思う。小屋暮らしは厳しいところもあるが、憧れもある。
僕の住んでいる地域はほどほどにしか雪が降らない。地面に薄く積もる程度。それでも外へ出ない「理由」としてはちょうどいい。晴れでもだいたい引きこもっているのだけど、雪という大義名分があるとなんだかウキウキしてくる。現実逃避したくて図書館から分厚い本をたくさん借りてきた。外は寒いだろうなと思いつつ、本の重さを感じながら一ページずつ捲っていくのはとても心地よい。読み終えたあとの達成感も最高だ。
今週観たモノ、読んだモノ
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「1984」や「華氏451」みたいなディストピアSFかなと思っていたら違った。社会システムというよりは人間模様のほうがメイン。「易」という占いにいろいろなことを選択を任せてるのが興味深かった。やっぱり翻訳小説は慣れてないと読みづらいね。
イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ:他人にも感情にも振り回されない方法
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タメになること書いてるけど、メリハリがないというかまとまりがないというか。イラストを入れたり、章ごとにまとめを作ったほうがいいんじゃないかと思った。たった一つの方法と言うわりに、そこまでに至る道が複雑。
映画『リトル・マエストラ』
有村架純かわいいよ。
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自分の不調をネットで調べると自律神経にぶつかるので、その本を読んでみた。たぶん自分は交感神経が過剰に反応しやすいタイプだと思う。
健康に過ごすには「規則正しい生活。バランスのよい食事。適度な運動。ストレスは溜め込まず、趣味を持って発散する」という当たり前すぎる結論に着地。それが出来たら苦労しないよなぁ
面白い読み物だった。女性誌から社会における女性のロールモデルが見えてくる。書いていることがコロコロ変わっても許されるのは雑誌という媒体ならではないだろうか。
中二病と片付けるにはあまりに繊細なお話。壁に刻みつけるような文章が印象的。お笑いに目覚めるところはワクワクする。
繰り返し出てくる「戦う場所を見つける」。だけど、見つけられない人もいて、あるいは見つけても勝てない人もいるわけで。その才能ゆえにレールから外れたけど、才能がなくてもまっとうに生きられない人もいる。むしろ数としてはそっちのほうが多い。
オウムが一連の事件を起こしたとき、僕は小学校一年、二年だったと思う。地下鉄サリンのニュースを観た記憶がぼんやりとある程度だ。いまになってこの本で当時の詳細を知ると、そのヤバさに圧倒されてしまった。こんなことが世紀末の日本で起こっていたのか!
もっと驚きなのは、警察の連携が取れてなくて事件が悪化していったという側面もあることだ。オウムは地下鉄サリン事件を起こすまでに色々な事件を犯している。警察は目星をつけながらもまさかここまでの事態になるとは予想してなかったらしい。
オウムの内部についても色々と書かれている。読んでいてこれってブラック企業じゃんと思ってしまった。組織の中だけで通じるルールや言葉が、外とは違う価値観を正当化していくんだよね。おまけに宗教という形を取っているのでよりタチが悪い。
あと、麻原のカリスマ性って凄かったんだなと思った。オウム信者って頭が良い人が多い。でも、その彼らを思考停止にして従わせる力があったんだよね。いまもそうだけど先行きの見えない時代で、自分を導いてくれる人にすがりたかったのではないだろうか。
来週辺りは寒さもやわらぐそうなので、どっかの求人に電話でもしてみるかな。