ダメケル

三十代フリーターの日記

マッサージに行った。

 数年前から定期的に背中がズーンと重くなるようになった。肩甲骨の間あたりにイヤーな感覚が出てくるのだ。ストレッチや入浴したりしてもあまり効果を感じられず、思い切ってマッサージに行くことにした。

 チェーン店のマッサージ屋で30分コースで予約を取った。施術してくれたのは中年の女性だった。ベッドに顔を埋め、背中をゴリゴリと触られる。僕は整体や整骨などの経験ないでどんなものかと不安だったが、いわゆるイタ気持ちいいとはこういうことかと思った。

「今日はお休みですかー?」

「は、はい。そうです」

「お仕事は何されてるんですか?」

「そ、倉庫で働いてます」

 肩甲骨の周りを入念に圧迫されながら、適当に会話していく。こういう雑談ができるようになったのは年をとったからだろうか。昔はアタフタしてチグハグなことしか言えなかった気がする。

 マッサージに行くということも、年齢のせいがあるだろう。割りとこまめに運動してるし、暴飲暴食もしないのだが、やはり押し寄せる老化の波には勝てない。36歳はもう若者ではないのだ。 

  終わったあと、劇的な変化は感じられなかった。こんなもんかと思っていたら、家に帰る途中で筋肉痛みたいな違和感が出てくる。数時間後、軽くストレッチすると以前よりも明らかに動きやすくなっていた。

 あれから数日、なんとなーく元の状態に戻りつつあるなと感じる。今回は試しということで時間が短かったから、効果がそれほど出なかったかもしれない。次回はもう少し時間を取ってやってみたいと思う。